ルアー情報
トップウォータールアーのアクション
トップウォーターはアクションでかわる
多くのトップウォータールアーが存在しますが、私がお勧めするルアーは、“ポッパータイプ ”で、なぜこのタイプを勧めるかと言うと、最もアクションが派手であり、視認性が良い物が多いからです。
またポッパーは今回のアクションのお話しにいちばん近いタイプだと考えたので、是非 ポッパータイプをイメージしながら読んでいただくと、より分かりやすいと思います。
今回のルアーでは【ハイフローティングタイプ】の物になり、一般的なプラタイプの物では無く、ウッド製などになります。
ガボスルアーにリッピングを
特にトップウォータールアーのアクションは大きく分けてトゥイッチング「クイックアクション」やジャーキングなどが一般的ですが、この二つのアクションにもうひとつ、是非 取り入れて欲しいアクションが【リッピングアクション】です。
ここで言うリッピングアクションとは、トップウォータールアーを意図的に【水面直下5〜10cmほど】沈めるアクションのことです。
リッピングアクションで大きく、強く引かれたルアーは、ボディ全体が【水中に潜っている】状態となり、ルアーは【浮くチカラ】と【沈むチカラ】が交互に複雑な状態で『上下左右などの動き』となり結果的に、ルアーの引いた後に【大きな波や渦】ができます。
このアクションで出た波や渦が、ターゲットに対して大きくアピールし、また刺激を与えたことにより、とても良い結果、釣果をもたらすからです。
なお! 釣り用語【ルアーフィッシング】でもこの渦や泡を見たときの水面の状態を【ウォーターディスプレイス】と言いますので、是非覚えておいてください。
ルアーのアクション
トゥイッチングからジャーキング、そこからリッピングアクションと連続した操作になりますが、ここでもう一度簡単な説明をいたします。
トゥイッチングアクション
静止した状態から約10〜15cmくらいルアーを動かすのが、トゥイッチングであり、細かく動かすことからクイックやワンアクションなどと言われております。
アクションのコツは、素早くルアーを動かし、ルアーに切れを出すように、レスポンス良く動かします。
どちらかと言うとルアーを動かすというより【水面に浮いたラインで水を切る】というイメージでアクションを繰り返します。
また引く時は【強く激しく、短い移動距離】で動かします。
このことから1.2.クイックアクションとも言われます。
ジャーキングアクション
ジャーキングアクションには大きく分けて二つのやり方があります。
基本的な操作の違いはそれ程ありませんが【ルアーの移動させる距離】などで変わります。
釣り人用語として使うのが【ショートジャーキング】と【ロングジャーキング】という言い方です。
このショートでもロングでも、ある程度の水深までロッドワークとリーリングで沈め、ある程度決めた水深まで潜らせた状態からアクションを始めます。
ここで言うジャーキングアクションとは『ジャーキング・ステイ・アクション』といい、ジャーキングしたルアーには必ず【ほんの一瞬、数秒間ルアーを止める、ステイする動きを入れる】ことも付け加えて覚えておいてください。
ショートジャーキング・ステイ
ロッドワークで、ルアーを【約30〜50cmくらい動かしたのち、ほんの数秒間止めるやり方】をショートジャーキング・ステイと呼びます。
このショートジャーキング・ステイアクションが【いちばん多くの方がジャーキングとして使用しているアクション】で、いわば『ジャーキングの基本系』であり、このアクションだけは必ず繰り返し練習し、習得したいアクションです。
ロングジャーキング・ステイ
このアクションを付ける際には、多くの場合【足元が高い場所やボートフィッシングでの使用が多くなります】が、ルアーの基本的な特性や特長を理解していれば、陸っぱりからでも、なんなく使用できるアクションです。
ロングジャーキング・ステイはルアーを一定の水深まで潜らせてから、アクションを付け始めます。
名前からも分かると思いますが、ロング&ステイなので、ルアーの移動距離は【1m~1.5mくらい一気に動かしてから一旦ピタッと止める】というやり方で、この一瞬止まる、ステイが【水中で数秒間止まっている】状態を意図的に作ることで、バイトを誘うやり方です。
ルアーを素早く長く泳がせ、ピタリと止める、このアクションを繰り返すことで、水をかき回し、ルアーボディからの音やひかりの反射なども利用し、バイトに持ち込むアクションスタイルです。
このアクションを上手く引き出すルアーは、基本的にはフローティングタイプのルアーが多く、ルアーをゆっくりとゆらゆらと浮かせて見せるなどのアクション効果も同時に狙っていますし、このジャーキングアクションは、特別な物を除いてほぼ全てのルアーに使用できるアクションです。
このふたつのショートとロングジャーキング・ステイアクションから変化や連続したアクションが【リッピングアクション】となりますが、リッピングアクションを付けるときは、【ステイ】止めることはせず、ジャーキングからリッピングに連続してつなげます。
ガボスポッパーにリッピングアクション
視認性が良く、見ながら確認が出來るポッパーは、お勧めのルアーで、アクションを付けたときも、水シブキを上げ、ポップサウンドでも楽しめ、尚且つ、ルアーが水面直下を泳いでいる姿も見れるタイプなので、今回のお話にいちばん近いタイプだと思います。
ガボスのトゥイッチングからリッピング
トゥイッチングは、ラインを強く弾くと水切り音が出ると思います。
ビシッ!ビシッ!やパンッ!パンッ!などとロッドを大きくあおるため、水面を叩くラインの音が聞こえ、このアクションを付けることが多いルアーは、
一般に【ミノーやシャッド、ジャークベイトなど】を使用した際に付けるアクションとなりますが、一般のトップウォータールアーでも同様のアクションを上級者になると多く使い、このときのライン音がリズミカルに聞こえ、とても心地よいテンポになっていることに気づきます。
とくに玄人の方は、リズムも意図的に変えることの大切さも心得ていて、素人の方からすれば、今までのアクションから新たなアクションに変更したことも分からないくらい【自然】にアクションを変化させています。
この時のアクションが【リッピングアクション】で、このアクションを付けている方が非常に多くいます。
トップルアーでのトゥイッチングなどの「クイックアクション」は、ビシッ!ビシッ!パンッ!パンッ!と激しい音の後に、なぜか無音… この無音こそが『最大の鍵』となり、この無音のアクションを作り出すことがとても大切だと心得ているからで、激しいトゥイッチングからの無音は「リッピングアクション」を行うと、必ず無音の時間を作っている事がわかります。
もちろん無音といっても「完全な無音」となるのでは無く、どちらかと言うと今までは、ラインが水面を弾く音が聞こえていましたが、リッピングアクションに変えたとたんに今度は、ルアーの独特なサウンドに変わり【ポコッポコッやボゴッボゴッ】というような音に変化して聞こえてきます。
このサウンドは、明らかにルアーが水中で上下に動き、カップから空気や泡が吐き出されたときのサウンドだとも想像できます。
リーリングで引かれたルアーは、上下左右へと変速的に浮き沈みを繰り返した結果が、低音のサウンドの正体ということになります。
トゥイッチングでは、水面をラインが弾く音がよく聞こえますが、リッピングアクションへと変わると、ラインを弾く音が無くなり、ラインで水を切っていくというより『リーリングで沈んだルアーを前方へと引き出すため、水や空気、泡を押す』ルアーを無理矢理に引いている状態で、ラインの弾くような音が無くなり、激しく煽っているにも関わらず、ラインの水切り音が一瞬聞こえない… それは間違いなくリッピングアクションを付けている時で、リッピングアクションが、綺麗に上手く出来ている時で、間違い無くその方は、私の知る限り上級者で玄人だという証だと思います。
貴方もガボスのリッピングアクションを上手く使いこなし、上級者の仲間入りを目指してください。
リッピングアクションはとても楽しいテクニックのひとつで、トップウォータールアーで、ひとつ上を目指せるテクニックになります。
もちろん釣果にもハッキリと差、結果が出ますので、是非 マスターすることをお勧めしますし【価値のある】テクニックとなります。
がんばって挑戦してみて下さい。
真冬のロングジャーキングでは、SPモデル
また少し特殊なやり方は【真冬】にロングジャーキング&スーパーロング・ステイアクションという釣り方もありますが、
ここで使用するルアーは先ほどの物とは異なり【サスペンド、SPモデル】を使用するということで、こちらのサスペンドモデルに関しては、長くなりますので、べつの機会にご紹介します。
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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