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ウッドルアーを考えて

ルアーを考えてみる編

  貴方がルアーの「材料」と聞いて、ハンドメイドルアー製作に最も多く使用されている「ウッドやバルサ材製」の物ですか? また昨今 多くのハンドメイドルアー製作者が利用している「樹脂製」の物ですか。
今回は、このことを少し考えてみましょう。
 
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 ルアー製作とひとことにいっても、製作者が選ぶ素材や材料でも変わります。
ウッド材やバルサ材、樹脂材などは、素材その物の価格帯より、材料を扱える人、製作できる人数が1人で製作しているためです。
少人数や1人で製作していますから、でき上がる本数もごく僅かで、少量生産となってしまい、どうしても価格を下げられないと言うのが現実的だと思います。
これらの事を踏まえ、材料の特長やメリットやデメリットなどもなるべく簡単に説明します。
 
この内容は個人的な見解とさせて頂きます。
 

ウッド製ルアー編

 木材好きの私が、ウッド材料を個々の種類として書き始めると長くなってしまうので【木材全般的】な内容として書きます。
 
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 ルアー材料の代名詞とも言えるのが、やはりウッド製のルアーだと言っても過言ではないほどの歴史が有り、特に「杉材」“cedar wood” が身近にあったことが、最大の影響だったと思います。 
 
そのため現在でも「クラッシック系スタイル」や
「オールド系タイプ」のルアー材料にあえて「杉材」を使用するビルダーさんも多く、裏を返せば、ルアーの始まりから現在に至るまで、杉材は選ばれるほど優れた材料だという証になります。
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この他に国内では「ひのきや桐」などがあり、海外では「ジェルトンやアガチス」材料なども多く使用されています。 
またルアー用材料として使用される木材は「個人でも」入手のしやすい材料を選ぶことは大前提なのですが、材料自体の加工も比較的速く出来ることが大きいからです。
 
 

メリット

  ウッド製ルアーの最大の特長は「浮力」にあり、この浮く力を利用した代名詞のルアーがバス用の「トップウォーター系」です。
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  • 他のルアーでもこのウッドの浮く力を使い理想のアクションを出して行きます。
  • これは個々の木材で少し変わりますが、ウッド特有の「滑らか」や水に「絡み付く」「滑り」などの表現のアクションが出やすくなります。
  • また材料全体が他の材料より「重く」なりますが、内部に入れる「オモリ」を小さく出来ることや【同じルアーウェイト】でも重りを「前後」に分散して入れることなども可能になります。
  • やはり何と言っても「木材自体」「堅さ」が有り、プラスチック製の物では「破壊」されてしまうような衝撃でも、木材特有の粘りや衝撃吸収力と回復、復元力がウッド製の魅力だと思います。
  • この回復力や復元力の凄さは、修理、製作などをしていないと分からない事かも知れませんが。
 

デメリット

 木材が加工しやすいイコール「キズやへこみ」が出来やすいということや、木材自体が水に弱いということがあり、ルアーへと加工した後に水対策を考えなくてはなりません。
 
  • ルアー内部に水が「浸水や浸透」してしまうため、ボディ内部から外部までの両方に、防水対策などを考え各種溶剤を使用します。
  • この溶剤も一般の方からのイメージがあまり良く無い様に考えられています。
  • 材料が重いため「大型のルアー」を作る際には良いのだが、小さなルアーを作ることは、ある程度の経験が無いと難しいことです。
  • ウッド材特有の「木目」「堅い」場所と「柔らかい」場所が出てきてしまいます。
  • この赤い場所は堅く白い場所は柔らかいという特長があり、出来上がった商品にも「バラ付き」が多く出てしまいます。
  • また木材の内部に「脂」が多く、このヤニ対策を怠ると「臭い」や脂が出て「数年」で、塗装溶剤を剥がし駄目になってしまいます。     
 
 

ウッドルアーの総合点

 本来ならば、ウッド材には100点を付けたいのですが【一般的な材料】ルアー用としては、60点となります。
ウッドルアーと言うと、バス用のトップウォーターやソルト用のビッグベイトでしか 認めて貰えて無いという現実からです。
 
【プラス60点】 は何と言っても
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昨今のルアーサイズで見ると、ビッグベイトが
「人気」や「認知」されており、数年前と比べるとウッド材を使用したルアーが、業界全体で見直され、各大手メーカーでも積極的に使用されるようになってきたことを考慮しての点数です。
もちろん以前と比べればですが。
 
 
【マイナス40点】   はどうしても
 材料にバラ付きがあることやメーカーも簡単に商品化し「無駄な価値観」や「プレミアム商品」にしていること。
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また多くの物が、トップウォーター系であり、スクリューヒートンなどを使用し、見た目だけで言えば、一般の方からはオールドタイプや奇抜なデザインの物が多く出回っているということです。
 
 

但しこのマイナス点

 木材の質により「高価や安価」などのイメージも大きく影響していると感じますし、昨今のビッグベイトのイメージも重なるものだと感じます。
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 TADも、木曽や吉野ひのきを使用し、製作していますが、単にプレミアムな商品や高価な商品にしたことは無く、木材の年輪や木目、木理の綺麗さを皆さんに知って欲しいという思いからですが、どうしても「銘木材」を使用しルアーを作っている、イコール高価な商品を売っていると考えられてしまいますが、TADは他とは異なり、材料の仕入れ先からはじまり、ルアー製作の全てを公開しております。  
 
またウッド製ルアー品を作っている全ての方が、ウッド材料に対して、もう少し思いを込めて頂ければ良いと思いますし、そうすることでウッドルアーに対して、皆さんの見方や見解が変わると思います。
また銘木材に対してもイメージを少しでも変えたいと考え、日々SNSなどを使って情報発信しております。
 
今回はウッドルアーについて少し考えてみましたが、 全てとは言えませんが、こんな感じでしょうね。
皆さんは、どう思いますか?
新規 ルアー購入などの目安になれば幸いです。
 
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。 
楽しいフィッシングライフを!
 
Good fishing and good luck!
 
 
 

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