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ルアー情報

ルアーコーティングとドブ漬作業、デッピング

【表面のコーティング】

 
 ルアーは水面やその他多くの物に叩きつけられ、その衝撃は私たちの想像を遥かに超えております。      
その為、私の制作経験から「プロトタイプも含む」表面をただ単に、【硬くすれば良い】と言うことでは有りません。
単に表面をカチカチに固めるだけの方法では、時が経つと塗装が軟化、剥離するようにパリパリと剥がれてしまい最悪の場合には、ヒットした魚も針や糸などが付いたまま逃がす事になります。
 
TADのデッピングは、木材のもつ本来の柔らかさと溶剤の効果、このふたつの組み合わせで、耐久性を上げると言うことです。
 
 
 

【溶剤のディッピング作業】

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 多くの方が、作業時間の短縮や効率などを考えて、一回のデッピング作業で2〜3時間ほどの乾燥時間を置いてから次のディッピング作業に入りますが、TADの作業工程では、一回のディッピング作業後、次のディッピングまで、最低でも8時間以上の乾燥時間をつくり次のディッピング作業を行います。
この方法は、非常におおくの時間が掛かってしまいますが、完全乾燥をおこなった方が、つぎの溶剤の浸透性が良くなりより奥のほうまで溶剤が浸透するからです。
 
また 完成した後に、魚やキャストミスなどで大きなダメージがあったとしても、木材に水が染みにくくなるための大切な作業で、後々の修理やメンテナンスなどの時でも細かな修正や《サンディング》などが綺麗にできる事が最大のメリットになります。
そのためにも敢えて『慌てず、急がず』のディッピングと乾燥作業をおこないます。
ルアー作りの【見た目では見えない】☆☆の部分までと、とても大切で貴重な時間だと考えております。
 
 

【ディッピング作業日数】

 
 ハードバルサ材を例に 削りたてのハードバルサ材は、 
頭からとお尻側からの両方からのディッピングを1回として数えて、最低でも40回以上はディッピングを行います。 
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 先ず頭から《オリジナル セルロースクリア》の中にドブ漬けし、15分ほどの乾燥後に、お尻側から再度ドブ漬けを行います。
この段階で初めて1回と数えその後はハンガーに吊るして乾燥させます。    
乾燥時間は、
春頃から秋頃までが、12時間〜18時間程」長雨などの湿気がある時は少し時間を掛け24時間くらい置く時もあります。
秋頃から冬頃は、8時間〜15時間位の乾燥時間をかけます。
 
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 やく1日1回の作業で、40回以上ということは、この作業だけでも40日間掛かると言う事になります。 
 この方法を行うとバルサ材とは思えな位ほどの 《強度に優れ壊れにくい商品》が出来上がるからです。
 
ここまで丈夫で強固なルアーを作る事は、私自身のこだわりでもあり、皆さんになるべく長く使っていただきたい事と、ヒットした魚を大切にしていただきたいと考えているからであり、またそのヒットルアーで大物を釣っていただきたく思いますし、いち釣り師とし、魚もルアーも大切にしたいからです。
 
 

《もしも破損、破壊》

 
 修理などにつきましては、なるべく早く、最短で直す事に努力しております。
 
例えば   リップの付け根が割れたときなどは、「最短で3日ほどで仕上がり」今週 壊れたとしても! 翌週には、治りますから、またその週末には、安心して使用できます。
 
この様に複雑な工程をいくつも重ねますが、修理なども受け付けておりますので、ご安心して使用してください。  
最後になりますがTADルアーは、修理費用などは、一切掛かりませんので、お気軽にお声掛けください。 
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 一部の商品で、
明らかに《解体などの意図的な目的が感じられる商品》に付きましては、修理等をお断りする場合があります。
また 近頃TADルアーでは無い物が出回っております。 コチラの商品に関しても 一切修理等は、行なっておりません。
 
 
 
 

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